風の便り episodo.25 


巣鴨地蔵通商店街にて
石やきいも
 寒くなると、きっと食べたくなるものに石やきいもがある。遠赤外線を利用した不思議な食べ物、始まりは1700年頃の京都だというが、現在の石やきいものスタイルだったかは分からない。
 ここで更に不思議なのは、販売スタイル。リヤカー・軽トラックなどでの流しの販売が主流で、決して店舗での販売が見あたらないのは関東地方だけであろうか。スーパーの入口で、シーズンになったら常設の石やきいも屋さんがあっても良さそうなものだが、全く見あたらない。焼き鳥などは、良い臭いをまき散らして頑張っているのに何故?
 結局、これには伝統的な販売ルートと、ルールが存在するのではないかと素人は考えた。私が今、スーパーの前で石やきいも屋を始めようとしても、出来ないシステムになっているのかもしれない。それが逆説的に石やきいもを冬の風物として保護しているのではないだろうか。
 やはり、あのアナウンス「やっきいも〜、いっしやっき〜いも」がなければ、石やきいもは石やきいもではないのかもしれない。数々の物売りが消滅する中で、最後まで頑張ってもらいたいと感じているのは、私一人ではない。

戻る