風の便り episodo.22 


茂田井宿にて
たそがれ清兵衛
 中年男性に人気のあった真田広之のたそがれ清兵衛,みなさんはご覧になりましたか?誰しも自分と重ね合わせ,つい物語の主人公とラップさせてしまう,山田洋二監督の素晴らしい作品です。
 かくゆう小生も,嵌ってしまいました。何を隠そう小生は清兵衛と同じ,小さな町の役人。ご覧の通り「ボクたち」が待っているため,アフターファイブもそこそこにご帰還の毎日。元ロッククライマーの腕はすっかりさび付いて中山道の日々。ある日突然,上司にあの壁を登ってこいと言われたら,清兵衛のように体と心を鍛え,ボクたちに別れを告げて立ち向かうのかなぁ,なんて映画を見て夢見てしまいました。
 そんな独身の小生の前に現れた飯沼朋江が,共に中山道を歩いてくれるママ。女房に逃げられ傷心の小生の心の支えとなってくれました。なんちゃって,すっかり清兵衛に嵌っていますね。
 しかし,清兵衛のように信念を貫き,人生を駆け抜けて行けたらと思うのは誰しも,うまく世の中渡れず,先輩たちが出世してゆく中,不器用に死んでいった清兵衛が,小生はたまらなく好きです。
 

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