風の便り episodo.13 


東京庵
蕎麦とうどん

 二川を過ぎて,豊橋市内に入ろうとする場所に,東京庵という蕎麦屋がある,旧東海道を東京から旅を続けて,街道沿いで最後に見つけた店であった。沼津を過ぎ,富士川を渡ると電気の周波数も50Hzから60Hzに変わる。蕎麦屋とうどん屋が入れ替わるのも,確かこの辺であった。関東の人間は,蕎麦が大好き。昼飯は蕎麦と決めてかかっていたのに,その蕎麦屋がないと寂しいものである。
 昔,テレビで関東風・関西風の味の国境は何処か,というのをやっていて関ヶ原という結論を出していたが,東海道には明確な国境は存在しなく,富士川から変わり初め,白須賀の汐見坂を登ると,名古屋圏の味になり,鈴鹿峠を越えた時点で,京風になるというのが,私の感じたところである。
 旅の行程で,味の変化を感じる事が出来るのは,その速度である。新幹線では,決して感じなかったものが,歩く旅にはあったということが,一番嬉しい。ただし,歩いて疲れていると,何でも美味しい・・・?。

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